閉校する小学校の運動会で思う大組織と小組織それぞれのよさ

先日、娘たちの通う小学校の最後の運動会がありました。今年で小学校は閉校になるので最後の運動会です。

全校児童55名。

伝統ある小学校ですが、これだけ子どもが減るといろいろできなくなってゆきます。その極めつけが閉校です。

運動会でも、赤白それぞれ30名足らずのチームです。高学年は全員が役が有り、応援団員3人。。。全ての競技を2学年で一緒に行います。それでも人数が少なすぎるので、名物だった組み体操は去年から無くなりました。寂しい限りです。

IMG_2229
最後の運動会

 

一方で、小さな小学校の運動会だからこそできることもたくさんあります。

時間がたくさんあるので、今年は6年生の親たちで秘密に企画した種目を入れてもらい、それを当日まで秘密にしておいて、当日突然発表して実施しました。こんなことは大きな学校では不可能です。

上の娘は最上級生としての運動会でしたが、8人しかいない6年生は、応援団長、司会進行、児童代表挨拶などみんなが重要な役割を担います。うちの娘も児童代表挨拶を開会式で行っていました。

何事においても当事者意識を持って主体的に取り組むことは重要です。会社に入っても自分はただの雇われ人として、言われたことだけをやっていては人間も組織も成長しません。常に自分が高い視点から物事を見て、自分のやるべきことを自分なりに考える人は、人間としても成長し続けるし、そんな人がたくさんいる組織も成長し続けられます。

小さな学校ではみんなが自分の役割の重要性を理解し、主体的に取り組まなければ成り立ちません。そういう意識付けの訓練がしやすい小さな小学校でよかったと思います。

 

大きな組織では、全員で大きな事ができることがメリットです。一方、小さな組織では全体で大きなことをすることはできません。でも、組織内での各メンバーの役割が相対的に大きくなり、やりがいや達成感を味わいやすくなります。当事者意識を持って主体的に取り組みやすいです。

どちらがよいと言うことはありません。それぞれにメリット/デメリットがあることを理解し、自分のおかれている環境において、何ができて何がメリットなのかを考え、それを活かすことができるかが重要です。