糖質を制限してケトン体をエネルギーとするケトジェニックな生活は、主にダイエット目的で行っている方がほとんどですが、理屈的には長時間運動をするアスリートがパフォーマンスを上げることにも使えるはずです。それを証明すべく、ケトジェニックな生活を続けながら筋力(体重)を維持し、トライアスロンのレースで結果を出そうと挑戦しています。その第2弾レース報告です。
前回初めてケトジェニックで挑んだ長良川ミドルトライアスロン102は次のような結果でした。
【2015年】4時間48分42秒 総合71位 年代別15位
【2017年】4時間36分0秒 総合22位 年代別5位
4時間超のレースですが補給食は持たずに完走し、成績が向上しただけでなく、レース後のダメージが劇的に改善しました。前回出場したときはレース当日も、どうにかこうにか運転して帰宅し、翌日も全身筋肉痛でフラフラでしたが、今回はレース後に仲間と温泉に行き、翌日も心地よい筋肉痛の中、普通に仕事ができました。
今回出場した木曽三川トライアスロンは、オリンピックディスタンスなので、ミドルディスタンスの半分です。より高い強度の運動を短時間続ける競技になります。その点と、前回改善点の余地があると判断した点を踏まえて、レース前の食事とサプリ、そして、レース中のドリンクを調合しレースに挑みました。その結果は、
【2016年】2時間22分55秒 総合25位 年代別8位
【2017年】2時間16分04秒 年代別1位
オリンピックディスタンスでも成績が大幅に向上しました。長良川ミドルの時にはバイクの後半、胃腸が若干不調になり予定通りドリンクを飲むことができませんでしたが、今回はそれもなく最後まで体調は万全でした。10km走るランの1kmごとのペースは、最後の1kmが一番速くなっていました。これまでのレースで最後の1kmが一番速かったことはなく、大抵は後半に行くに従ってペースが落ちていました。最後まで身体にエネルギーが満ちあふれた感覚があり、加速することができました。
体脂肪をケトン体に変え全身に供給する代謝と、ケトジェニックでも一定量行われている糖質の代謝が効率よく行われるための栄養素とサプリ、発汗などで失われていく水分、ミネラルなどを、できるだけ内臓に負担をかけず、できるだけ効率よく、できるだけ速く吸収されるように、レース前のサプリとレース中のサプリを考え準備しました。
今回のレース前とレース中の主な摂取栄養メモです。ここに書いた以外に、レース前およびラン中には主催者提供の水を頻繁に飲みました。
3時間前 | 豚ロース200g バター 10g オリーブオイル10g ゆで卵 2個 プロセスチーズ スーパーエンザイム 水溶性ビタミンC 脂溶性ビタミンC ユビキノール ビタミンE レシチン |
90分前 | MCTオイル10g KetoCaNa 19g EAA 10g レシチン マルチミネラル ライフフォース |
30分前 | BCAA 5g カフェイン 300mg アセチルカルニチン 3g アルギニン 5g |
レース中(バイク搭載) | 【以下を溶かしたボトル×2】 水 500ml CCD 20g パープルラス 5g 塩 2g 【氷水500mlのみ入れたボトル×1】 |
今回かなり結果がよかったので、これをベースに気温やレース時間や、体調などを鑑みて微調整したいと思います。
【2017年8月追記】
今シーズン最後のトライアスロンのレース「長良川国際トライアスロン」でも、大幅に記録を伸ばし年代別で3位に入賞することができました。
【2016年】2時間17分58秒 総合40位 年代別5位
【2017年】2時間13分25秒 総合35位 年代別3位
特に最後のランで大幅に前回より記録を伸ばし、はじめて40分を切ることができました。後半に強いケトジェニックを証明することができました。年代別では日本トライアスロン連合の年間ランキング1位と2位の有力選手と一緒に表彰台に上がれたことはとても嬉しい経験となりました。