ケトジェニックアスリート実験(長良川ミドルトライアスロン102)

ケトーシスで初めて挑む長時間レース。

結果は、凄く気温が高く、みなさんタイムを落とす中、10分以上タイムアップし、順位を50位上げ総合22位、年代別5位でした!他の選手が大量の補給食を自転車に積んでいる中、ケトン星人として補給食無しで挑んだケトジェニックアスリート実験の結果レポートです。ご興味のある方のみ読み進めて下さい

4時間半を超えるミドルディスタンスと呼ばれるトライアスロンのレースでは、大量のエネルギーを消費します。ですので、普通の人は、数日前からカーボローディングして少しでも体内のグリコーゲンを増やして、さらに、レース中も大量のエネルギージェルなどを食べながらレースをします。1500kCalくらい摂る必要があるなどとも言われています。
でも、ケトン星人は無尽蔵にある体脂肪をエネルギーとして使って生きているので、レース中に摂取しなければいけないエネルギー量が大幅に減ります。。。あくまでも理論的にはですが・・・
その理論を証明するのが今回のレースの大きな目標でした。

脂肪のエネルギー化の効率が普通の人より凄く高いケトン星人でも、猛烈な勢いでエネルギー消費するレースでは供給が間に合わないので、供給速度的に足りない分を糖質で摂取し、また、汗として大量に出て行く水分とミネラルも摂取しました。具体的には、アミノ酸20g程度と糖質80g程度と塩3gとマルチミネラルサプリを1.5リットルの水で溶かしてバイクに積みました。それ以外はエネルギーはMCTオイル30gのみ!
正直なところ不安もありました。理論的に正しいと信じていても、実際みんなが大量の食料を持って行くのに自分だけ補給食無しで途中でエネルギー切れを起こして大失速、最悪、棄権しなければいけなくならないかも・・・

第7回長良川国際トライアスロンinアクアフィールド102リザルト

しかし、結果は、最後までエネルギー切れを起こすことなく、大幅にタイムと順位を上げて完走!理論の正しさが証明できました!
真夏のような酷暑で、全体的にタイムが落ちている中、前回出場したときより12分タイムを上げ、順位は50位上がり、走り切れました!
実際は、バイクの途中で飲みきるはずのMCTオイルやドリンクを飲みきれず、ランの最後の4kmはペースが落ちましたが、前回圧倒的に負けた長距離レースに強い友人に後半も差を広げつつ圧倒的に勝ちました。
もう少しエネルギーレベルを高く維持し、最後まで失速しないようにする為には、まだ、改良の余地はあります。
レース後半は内臓がかなりダメージを受けていて、摂取したものの吸収が悪くなり、ペースダウンに繋がります。その状態にならないようにするとか、その状態でも水分やミネラルやエネルギーを必要な分だけ摂る方法を模索してゆきたいと思います。
それにしても、基本的には体内のエネルギーだけで4時間超のレースが走りきれると言うのは大発見というか、今後のレースを考える上で、大きな自信、大きな一歩となりました。