団塊の世代から団塊ジュニアまではカサブタ

昨日、NPO法人G-netのチャレンジフォーラムに参加してきました。

基調講演は、デフレの正体の著者「藻谷浩介」さんでした。藻谷さんの講演を聞くのは3回目でしたが、これまで聞けなかった話も聞けてとても勉強になりました。これまで聞いた2回は、経営者向けであり、主に40歳以上の参加者が多かったのですが、今回は大学生が多く、その方々を対象に「おじさん相手の講演では言わないけど」的な発言が特におもしろかったです。

 

人口減少は波で押し寄せてくるという話が基本なのですが、子育てを男女で行う話や、ゆとり教育はとてもよいという話、オリンピックのメダル数が増えた要因などにも、人口構成グラフから汲み取れることがあるというのも興味深かったです。

 

一番面白かったのは、「日本経済がダメになっている」とか「日本はこのままではダメだ」と言っているのは団塊の世代から団塊ジュニアまでの年寄りだけ。そんな年寄りの言うことを信じてはいけないというような話。 

 

確かに団塊の世代から団塊ジュニアまでは日本の人口構成グラフの大きな波で、それが津波のように押し寄せてきていて、現在のいろいろな問題(と言われること)がおきているけど、あと50年もすれば団塊の世代はもちろん、団塊ジュニアもいなくなり、日本の人口構成グラフはフラットになる。そして、安定成長をする良い国になる。今の大学生はそういう穏やかで幸せな老後が過ごせるのだそうです。

 

団塊の世代から団塊ジュニアまでは、人口構成グラフのポコンと飛び出したカサブタみたいなもので、それが剥がれ落ちれば、綺麗な新しい肌ができるという例えが、とてもしっくり来ました。私は団塊ジュニアよりちょっと上なのですが、カサブタとして潔く剥がれ落ちてゆきたいと思います(笑)

 

今日本を牛耳っている団塊の世代も、最も労働力として貢献している団塊ジュニアの世代も、この人達の生きてきたこれまでの日本社会では、物凄く同世代の人口が多くて競争させられていたのだけど、今は子どもは急激に少なくなってきているし、競争すべきは国内ではなくなってきています。それなのに、景気が良かった頃は、とか、景気さえ良くなれば的な考えを持って、今の若い人達に接しても共感もされないし、実際に見当違いなことばかりになります。

 

ゆとり教育が悪かったと言われていますが、バブル絶頂期、日本が一番良かったと言われている頃、オリンピックでは数個のメダルしか取れなかったのに、ゆとり教育をうけてきた今の若者達は40個近くのメダルを取っています。

 

基調講演の後の、学生たちの発表などを聞いていても、若者たちは頑張っているのだなぁと思います。
 

おじさんたちも、威張ってないで頑張らんとイカンなぁと思います。 

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