【本の感想】落語絵本じゅげむ(川端誠)

子供でもわかりやすい落語のひとつである寿限無の絵本です。

 

寿限無とは、子供が生まれたある夫婦が、子供の名前に悩み近所の和尚さんに縁起のよい名前を教えてもらい、それを全てつなげた名前に決める話。ちょっと名前を呼ぶだけでも大変で、落語の中では何度も何度も名前を呼ぶので、若手の噺家が口の訓練の変わりに話したりもするそうです。

 

Hannaが、最近NHKのにほんごであそぼという番組で、よく流れるこの寿限無の全部の名前を覚えたようなので、オリジナルの話にも興味を持つかもしれないと思って、図書館で借りてきました。

 予想通り喜んで何度も読みました。

 

伝統が守れなくなった理由

 前回、社会構造の変化によって伝統・風習などを守ってゆくのが非常に困難になってきたと書きました。

 それは、決して現在の人が昔の人よりも怠けているという訳では無いと思います。私なりに考えた理由は、以下のようなものです。

  1. 農家の割合が減った
  2. 現金収入での生活になった
  3. 都会に働きに行くようになった
  4. 核家族化が進んだ
  5. 女性の社会進出が進んだ
  6. 飲酒運転の取り締まりが強化された(車が増えた)

 もちろん、これらが悪いことであるとは言いません。よいことも多いことも多いと思いますが、しかし、伝統行事や風習は、上記のことが(過去数百年続いた)上記のことがない社会を前提としているので、現代でそれをやるのはすごく大変になってきているのです。

 大家族で、女性が家にいれば、小さい子供がいても行事に参加できますが、(わが家も含め)核家族では、小さい子供がいる限り、夫婦のうちの一人は家で子守をしなければいけません。

 

 時代と共に変わらなければいけないことも多いと思いますが、お盆の時の風習やその理由など、とても興味深く、また、子供達への情操教育にも非常によいと思います。

 

 ご先祖様がお盆に里帰り(?)した後、元の世界へ帰る時、荷物を運ぶように、馬の人形(馬形?)を作ってその馬に食べ物や味噌などを載せて飾ったり、うちの子供達は、妻方の祖父母に教えられて楽しそうに昔の風習に親しんでいます。そんなときに、一番質問しているのは私です(笑)。

 

 

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