【本の感想】なぜ、金持ち会社は節税しないのか?(近藤学)

先日、土岐内科クリニックの長谷川先生から薦められた本です。もちろん、医者としての推薦という訳ではなく、経営者としての推薦です。


なぜ、金持ち会社は節税しないのか?―お金が貯まる会社を作る真資金論
なぜ、金持ち会社は節税しないのか?―お金が貯まる会社を作る真資金論 近藤 学

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税理士である著者が、わかりやすく中小企業の会計について、解説した本です。運転資金とは何か?利益とはどのように出るのか?というような、基本的なことを温泉の湯にたとえたりしながらわかりやすく説明されています。

基本的なことなので、当然知っているようなことだと思ったのですが、実際は知っていて知らないことが多く、勉強になりました。

 

銀行でお金を借りる場合、設備資金は借してくれるが、運転資金は貸してくれないことが多い。・・・と思われている(私もそう感じていた)のですが、実際は「本当の意味での運転資金」であれば銀行は貸してくれる。我々が「運転資金」と呼んで借りようとしているのは、本来の運転資金ではなくて「赤字補填」などであるというような話は、目から鱗でした。

 

 

後半は、「自己破産は怖くない」とか「自己破産するなら、これだけは守れ」とか、「日頃から自己破産に備えてこうしろ」と言うような後ろ向きな話が多く、ブルーになりますが、中小企業の経営者であれば、常に自己破産する危険とは隣り合わせであるのは事実です。知識として持っておいて損はない話です。この知識を使う必要がないことを願いますが・・・。

 

里芋掘り、焼き芋、山登り

昨日から、Youが妻の実家に一人で泊まっています。迎えに行きながら、みんなで里芋掘りしました。

この里芋は、今年の春にHannaとYouが手伝って植えたものです。

私は知らなかったのですが、里芋は芋を一つ埋めておくと、それの周りにボコボコと、子芋、孫芋が付いて育つそうです。

 

大量に取れました。

 

お昼は、掘った里芋、サツマイモ、サンマ、鯖などをその場で焼きながら食べました。

取れたての里芋もおいしかったですが、サツマイモもうまかった。たき火で焼き芋するとなんでこんなにおいしいのでしょう?

 

食事の後、HannaとYouと畑の裏の山に行きました。かなり急斜面(写真で見るよりずっと急です)を、這い登りました。

なぜ登るのか?と尋ねる妻に

「そこに山があるから」

と答え、何度もずり落ち、転がり、葉っぱや土まみれになりながら、登って降りてきました。

 

見込み客の集め方と、見込み客から確実に受注するためのセミナー

今日、セミナーに参加してきました。

新規顧客が集まる売れる仕組みの作り方』講師は、ソフトブレーン・サービス株式会社 会長の小松弘明さん。

あがった見込みを確実に受注する営業法則』講師は、株式会社チェンジマネジメントシステム代表取締役の松下智明さん。

 

とても勉強になりました。

 

いかにたくさんの見込み客を集めるか、については、これまでにもいろいろなところで勉強したこともあり、復習的な感じもしましたが、新たな発見もありました。

 

一番、心に響いたのは、見込み客の中から本当に買う人を見つけてアプローチすることについてでした。見込み客の中でいつかは顧客になる人であっても、その人が顧客になるタイミングは、それぞれ違う。そのタイミングに合わせて、適切なアプローチをすることが重要であるということです。

興味はあるが「今は」欲しくないという人に、無理に押せばマイナス効果しか無く、適切な情報提供を続けなければいけない。

 

 

なぜこんなに感銘できたのか考えると、最近ずっと悩んでいるテーマで、これまでの前提知識(勉強してきた内容)と、今回のセミナーの内容が、非常にあっていたのが良かったと思います。聞く話がすべて、すっと懐に落ちてゆきました。

 

両氏の本業というか、会社の仕事は、営業関係のコンサルティングなので、今回聞いた内容で、もっと深く勉強し、コンサルをしてもらいたいと思いました。

ただ、残念ながら、両社の支援対象企業は、売上10億円を目指しているレベルの企業であり、支援内容もそのようなものになっています。ぜひ、うちの会社もそれくらいの規模になったらお願いしたい旨を、松下さんにお話ししました。

 

まずは、両氏の著書を読んでみたいと思います。最近、今まで以上にペースを上げて本を読んでいますが、それ以上に読みたい本があり、どんどん、本がたまってしまっています。・・・言い訳してても仕方ないので、今週末に最低3冊読破します(来週ブログに書きます)。

 

【本の感想】雲を掴め−富士通・IBM秘密交渉−(伊集院丈)

率直な感想として、おもしろかったです。

 

内容は1980年代にあった、富士通とIBMの大きな紛争の最初の数年をベースとした小説です。小説ですが、かなり事実に基づいたものです。

 著者は、実際に当時富士通で対外事業部の事業管理部長だった人です。この小説に出てくる最初の和解から、実際は10年以上紛争は続き、最終的に紛争が終了したのは、1997年です。

 

実は私は1989年1992年まで富士通のソフトウエア事業部におりました。そこは、まさに小説の中に出てくるIBMメインフレーム互換のOSを開発していた部署です。小説の中に出てくる事業所や会議室など自分も入ったことのある所であり、そこからみえる風景などの描写は、自分が見ていたものと同じなのかなぁとと考えると、感情移入も進み感動も倍増です。

 

もちろん、私がいた頃は、既に大方の紛争は決着がついており、しかも、新人で右も左も分からない私は、先輩や上司に言われるままに仕事をこなすのが精一杯でした。当然、それまでにこんなドラマチックなことが起きていたとは知るよしもありません。ただ、その頃の記憶としては、とにかくIBMのマニュアルなどを見るのが面倒であったことを覚えています。完全に入退室管理された部屋にある、資料を見るためには、いつ何をどれだけ見たのかを記録する必要がありました。

当時聞いた先輩の話では、以前はもっと面倒で、ツアー旅行のように、その部屋に入るためには、法務部(?)の案内係に連れて行ってもらう必要があったそうです。その連れて行ってもらえる時間が1日に何回か決まっていて、その時間に乗り遅れると翌日まで部屋に行けなくなってしまうのでした。

それらは、全てIBMとの交渉で不利にならないように厳重に管理していたのでしょう。その後正式にIBM資料へのアクセス方法が取り決められて、それに従っていたのが私が体験した資料の閲覧ルールだったのだと推測できます。

 

当時(今でも)日本人は、交渉が下手でアメリカ企業との交渉では全て失敗(相当な譲歩)してしまっていると考えられていますが、実際は、こんなに、スゴイ交渉をして権利を勝ち取っていたのだと知って嬉しくも思います。

かすかな記憶ですが、会社で先輩に

「富士通は相当お金を取られましたね」

と聞いたときに、こんな金額ですんだのはもの凄くよかった。お金以外は富士通の主張を通しているし・・・というような返事をもらったように覚えています。

 

事実や過去の記憶と照らし合わせて、私の場合はとてもおもしろいと感じたのですが、仮にこの業界について知らない人でも、社運を賭けたギリギリの交渉小説としても、充分おもしろいと思います。

 

雲を掴め―富士通・IBM秘密交渉
雲を掴め―富士通・IBM秘密交渉 伊集院 丈

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JSCA岐阜県秋季マスターズスイミングフェスティバル(余談:撮影禁止について)

今回、始めてマスターズの水泳秋季大会に出場して驚いたのは、許可無しに一切の撮影禁止になっていたことです。カメラ付きケータイについては、許可も下りません。

 

たしかに、20年くらい前、私が現役の頃も大会には、怪しいおじさんが構える望遠レンズを付けたカメラが、明らかにプールではない方向を向いていたりした記憶があります。

 

そういうことでの苦情などに対応するための措置として、全てを許可制になったのでしょうけど、ちょっと寂しいです。

ケータイしか持っていない私は、電光掲示板の写真を撮ったり、仲間と一緒に写真を撮ったり・・・という楽しみが制限されてしまいます。

 

また、ブログ記事も写真無しになってしまいます。

 

 

 

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